ストレートネック
スマートフォンが普及し、毎日のように動画視聴やSNSなどで長時間使用している人も多いと思います。
スマートフォンを長時間使用することで姿勢が悪くなり、首や肩に負担がかかってしまうストレートネック。
通称、「スマホ首」。
現代社会において、スマートフォンは欠かせないツールだと思いますが、それによりストレートネックで悩んでいる方も多くなっています。
今回は、ストレートネックの症状や対策、予防方法についてお話しさせていただきたいと思います。
ストレートネックとは

通常、首の骨(頸椎)は前方向に緩やかなカーブを描いており、このカーブが頭の重さを支えています。
しかし、スマートフォンを使用するときには少しうつむいて下をむき続けるため、頸椎のカーブがなくなってしまい、真っ直ぐになってしまいます。
そして、その状態が長く続いてしまうことによって、周りの筋肉が固まってしまいます。
これが「ストレートネック」です。
頭の重さは5〜6kg程度といわれています。
本来、頸椎がカーブすることによって頭が体に対して真っ直ぐ乗るため、首周りへの負担は減りますが、ストレートネックはカーブがなくなってしまうため、前に傾いた状態であるため、首や肩に負担がかかってきます。
30度傾いた状態で約3倍、45度傾くと4倍の負担がかかるとも言われています。
その状態が長く続くと、首こりや肩こりへとつながってしまいます。
ストレートネックになりやすい人
スマホ首と呼ばれるように、スマートフォンを長時間使用する方がなりやすいのはもちろんですが、スマートフォンだけでなく、パソコンを長時間使用する方や読書など下を向く姿勢を長時間続ける人はストレートネックになりやすいです。
また、首周りの筋肉が弱い方もストレートネックになりやすいです。
そのため、男性よりも女性の方がなりやすく、若年層よりも高齢者の方がなりやすいと言われています。
ストレートネックの症状
ストレートネックの症状としては、首や肩の凝り・痛みがメインですが、酷くなってくると頭痛やめまい、吐き気などの症状も出てきます。
ストレートネックになると首や肩周りの筋肉が硬くなってしまうため、血行が悪くなるだけでなく場合によって神経も圧迫されてしまうことがあります。
それによりめまいや頭痛を起こすこともあります。
また、頚椎からは交感神経や副交感神経という自律神経も走っているので、首周りの筋肉が硬くなることで自律神経を圧迫してしまうと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
自律神経のバランスが崩れてしまうと、不眠やうつ病、耳鳴り、発汗などさまざまな症状が出てきます。
ストレートネックを予防するには
ストレートネックを予防するためには、まずはスマートフォンやパソコンなどを長時間使用しないようにすること。
そして、使用するときの姿勢を注意することが一番です。
スマートフォンやパソコンなどで集中してくると画面を覗き込むように前のめりになることが多くなります。
すると、下を向く姿勢や前のめりになることで頭が前方へ傾いてしまい、首周りに負担がかかってしまいます。
スマートフォン使用中も画面との距離を離し、頭を前に突き出すような姿勢を取らないようにすることが重要です。
また、猫背姿勢もストレートネックの原因になりやすいと言われています。
背骨が丸みが強くなってしまうと、顔が前に出やすくなってしまうため、ストレートネックになりやすくなります。
背中を丸めないような姿勢をとっていくことが大切です。
もうすでになってしまった人は?
もうすでにストレートネックで困っている方は、首周り・肩周りの筋肉を解していくことが重要です。
ストレートネックの方は、背骨周り・肩甲骨周りの筋肉も硬くなってしまっている方が多いです。
首周り・肩周りの筋肉を解すためにも、まず背中や肩甲骨周りの筋肉を解すことが大切です。
そして、普段から背中を丸めないよう、少し胸を張るような姿勢をとるように意識しましょう。
また、簡単にできるセルフケアとしては、首や肩を温めるのが効果的です。
筋肉が固まってしまうと血流が悪くなってしまうため、血流障害による頭痛なども起こりやすいため、根本解決にはならないかもしれませんが、首・肩を温めるのも大切です。
根本解決するためには
ストレートネックはスマホやパソコンの長時間の使用など日々の生活習慣からくる影響がかなり強いです。
首や肩の張りの原因は多種多様です。
背中や肩甲骨が硬くなっている方は多いですが、さらに深掘りすると原因は無数にあります。
根本から解決したいと思っている方、症状が強い方はぜひご相談いただけれがと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。