2025年4月

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)ってどんな病気?

〜女性に多い理由と、今日からできる4つの予防法〜

皆さんは「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」という言葉を聞いたことがありますか?
最近はテレビや健康診断でもよく耳にする病気です。

骨粗鬆症は、骨の中がスカスカになり、ちょっとした転倒や衝撃でも骨折しやすくなる状態のことをいいます。特に「歳をとると骨が弱くなる」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は年齢だけが原因ではありません。女性の場合は閉経後のホルモンバランスの変化も大きく関係しています。

今日は、骨粗鬆症になりやすい理由や、整体院でもよくご相談いただく「予防法」について、わかりやすくお話しします。

なぜ女性は骨粗鬆症になりやすいの?

骨は、日々「壊しては作り直す」というサイクルを繰り返しています。これを「骨の新陳代謝」といいます。

特に女性の骨を守ってくれているのがエストロゲンという女性ホルモンです。
エストロゲンは、骨の新陳代謝のバランスを保つ大切な役割を持っています。ですが、閉経を迎えるとこのホルモンの分泌が急激に減ってしまい、骨の新陳代謝のバランスが崩れてしまいます。

その結果、骨がどんどん弱くなり、骨折しやすい状態になってしまうのです。

特に注意が必要なのは「背骨の圧迫骨折」や「大腿骨(太ももの付け根)骨折」です。骨粗鬆症による骨折は、転倒やくしゃみ、重い荷物を持っただけでも起きる場合があります。

骨粗鬆症を防ぐ4つのポイント

骨粗鬆症は「年齢のせい」と諦めなくても大丈夫です。
日々の生活習慣を見直すことで、骨の健康を守ることができます。ここでは整体院でもアドバイスしている4つのポイントをご紹介します。

食事から骨を強くする!

骨の材料になる「カルシウム」はもちろん大切ですが、カルシウムだけでは骨を強く保つことはできません。
実は「ビタミンD」と「ビタミンK」も一緒にとることで、骨の健康をサポートしてくれます。

  • カルシウム:牛乳、ヨーグルト、小魚、大豆製品など
  • ビタミンD:鮭、サバ、きのこ類、日光浴
  • ビタミンK:納豆、ほうれん草、ブロッコリーなど

骨を作るためには、バランスよく栄養をとることが大切です。特に朝ごはんと昼ごはんをしっかり食べることで、骨への栄養補給がスムーズになります。

運動で骨に刺激を!

骨は「負荷(ふか)」がかかることで強くなる性質があります。運動不足になると骨への刺激が減ってしまい、骨が弱くなりやすいのです。

おすすめはウォーキング軽いジャンプスクワットなど、自分の体重を使った運動です。無理なく続けられる運動習慣を作ることで、骨の強さを保つことができます。

また、整体やストレッチで「正しい姿勢」を整えておくことも、骨や関節に余計な負担をかけずに安全に運動するポイントです。

質の良い睡眠が骨を育てる!

実は「骨を修復・再生するホルモン」は、寝ている間に多く分泌されます。
特に深い眠りの時間に出る成長ホルモンは、骨の再生や体の修復にとても大切な働きをしています。

夜しっかり眠るためには、日中にセロトニンというホルモンをしっかり分泌することが重要です。セロトニンは太陽の光を浴びたり、軽い運動をすることで活発になります。そして夜になるとセロトニンはメラトニンという睡眠ホルモンに変わり、スムーズに眠りにつく手助けをしてくれます。

  • 朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びる
  • 昼間は軽く体を動かす
  • 夜はスマホやテレビの光を控えめに

これだけでも、骨の健康に関わるホルモンの分泌リズムが整いやすくなりますよ。

骨密度を知ろう!

今の自分の骨の状態を知ることも予防の第一歩です。
骨粗鬆症は痛みが出るまで気づかない方も多いため、骨密度検査を受けて自分の骨の状態を確認しておくと安心です。

整体院では、姿勢や筋力のバランスを整えて転倒予防のサポートも行っています。骨折リスクを減らすためにも、定期的に体のケアをしていくことが大切です。

病院で骨粗鬆症の薬を処方してもらう!

もし検査で「骨密度が低い」と診断された場合、薬による治療が選択されることもあります。

骨粗鬆症のお薬には、大きく分けて2つの役割があります。

骨の破壊(吸収)を抑える薬
 → 骨がどんどん壊れるのを防ぎ、骨密度の減少を食い止めます。
 有名なのはビスホスホネート製剤やSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)などです。女性ホルモンに似た働きをする薬もあります。

骨を作る(形成)力を高める薬
 → 骨を新しく作るスピードを上げるお薬です。
 例えば副甲状腺ホルモン製剤(PTH製剤)などがあります。

薬は骨密度や年齢、生活状況によって種類が変わります。病院で医師が診断し、あなたに合った治療法を提案してくれます。

薬だけでなく、食事や運動も大切にしながら、総合的に骨を守ることが大事です。

まとめ

骨粗鬆症は「年齢や体質だから仕方ない…」と思われがちですが、
実は日々の生活習慣を整えることで、しっかり予防できる病気です。

必要に応じて薬のサポートを受けつつ、
「食事」「運動」「睡眠」を見直すことで、骨の健康を守り、将来の骨折リスクを減らすことができます。

当院では、骨を守るための正しい姿勢運動方法のアドバイスも行っています。
「いつまでも元気に動ける体」を目指して、今日から骨の健康づくりを始めてみませんか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「プロテイン=太る」は誤解!中高年こそ必要なタンパク質の話

札幌市東区の整体院「Conditioning Gym CoAbility」です!


年齢を重ねると「最近、疲れやすい」「階段を登るのがつらい」「筋力が落ちた気がする」と感じる方が多いのではないでしょうか。

実はこれ、体のタンパク質不足が原因かもしれません。
タンパク質は、筋肉はもちろん、内臓、皮膚、髪、爪など、体を作るために欠かせない栄養素です。特に中高年になると、筋肉が減りやすく、体力や代謝も落ちやすいのが現実です。

食事だけで足りていると思っていませんか?

では、実際どのくらいのタンパク質が必要なのでしょう?

健康を維持するためには、体重1kgあたり1.0〜1.2gのタンパク質が目安です。
例えば体重60kgの方なら、1日60〜72gが必要です。

この量を食事だけで補うのは、意外と大変です。

例を挙げると…

  • 鶏むね肉なら約300g
  • 卵なら約6個
  • 納豆なら約4パック

これを毎日食べ続けるのは、なかなか現実的ではありません。特に、

  • 朝はパンとコーヒー
  • 昼は麺類中心
  • 夜はおかず少なめごはん多め

こんな食生活では、ほとんどの方がタンパク質不足に陥っています。

「プロテイン=太る」は誤解!

ここで「じゃあプロテインを飲めば?」という話になると、よく聞くのが

「プロテインって太るんでしょ?」という疑問。

ですが、これは大きな誤解です!

プロテインは「筋肉ムキムキになる魔法の粉」ではなく、食事で足りないタンパク質を補う食品です。1杯あたりのカロリーは約100kcal前後。おにぎりや菓子パン1個よりずっと低カロリーです。

むしろタンパク質が不足すると筋肉が減り、代謝が落ちて太りやすい体になるケースも珍しくありません。

筋肉は「貯金」ができない

筋肉は、一度つけたら安心というわけではありません。
食事からしっかりタンパク質を取らないと、日々少しずつ減っていきます。

筋肉が減れば、

  • 疲れやすくなる
  • 階段や坂道がきつくなる
  • 転倒や骨折のリスクが上がる

といったトラブルが増えてしまいます。

プロテインは中高年の“サポート役”

「忙しくて食事を整えるのは難しい」「朝は食欲がない」という方にも、プロテインは手軽にタンパク質を補う方法です。
ただし、基本は毎日の食事から必要な栄養素をしっかり摂ることが大切です。
肉・魚・卵・大豆製品などの食品を意識して取り入れるのが健康の土台です。

その上で「足りない分」を補うサポート役として、プロテインはとても便利です。

  • 忙しい朝の栄養補給に
  • 運動後の体づくりサポートに
  • 間食代わりの栄養補給に

上手に取り入れることで、年齢に負けない体作りがしやすくなります。

まとめ

プロテインは、アスリートや若い人だけのものではありません。
中高年こそ、元気に動き続ける体のために必要な「栄養サポート」です。

「太るかも…」と心配して避けるのではなく、食事で足りないタンパク質を無理なく補い、健康維持に役立ててください!

当院では、体の痛みや不調の施術はもちろん、栄養に関するご相談も受け付けております。
お悩みの方は、ぜひご相談いただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

頭痛について

「病院で薬をもらっても、頭痛が良くならない……」そんな悩みを抱えていませんか?

頭痛にはさまざまな種類があり、生活習慣や環境が影響していることも多くあります。今回は、薬に頼らずに頭痛を和らげるための生活習慣の見直しや温熱療法について、分かりやすくご紹介します。

生活習慣を見直

頭痛の原因には、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレス、運動不足などが関係していることが多いです。これらを改善することで、頭痛の頻度を減らすことができます。

① 睡眠の質を上げる

睡眠不足や寝る時間がバラバラだと、自律神経が乱れ、頭痛が起こりやすくなります。次のポイントを意識してみましょう。

  • 毎日同じ時間に寝る・起きる(休日もできるだけ一定に)
  • 寝る1時間前はスマホやPCを見ない(ブルーライトが睡眠の質を低下させる)
  • カフェインやアルコールを控える(寝つきが悪くなる原因)
  • 適度な運動をする(ウォーキングなど軽い運動が◎)

② 頭痛を引き起こす食べ物に注意!

食事の内容によっても、頭痛が起こりやすくなることがあります。特に、以下の食品は片頭痛を引き起こしやすいと言われています。

避けた方がいい食品

  • チーズやワイン(チラミンという成分が血管を拡張)
  • インスタント食品・スナック菓子(グルタミン酸ナトリウムが影響)
  • 人工甘味料(アスパルテーム)(片頭痛を悪化させる可能性)

積極的に摂りたい食品

  • マグネシウムが豊富な食べ物(ナッツ・バナナ・ほうれん草)
  • オメガ3脂肪酸を含む食品(青魚・亜麻仁油・くるみ)
  • 水分をこまめに摂る(脱水が頭痛を引き起こすことも)

③ 適度な運動で血流改善!

運動不足になると、血流が悪くなり、頭痛が起こりやすくなります。特にデスクワークが多い人は、こまめに体を動かしましょう。

🔹 おすすめの運動

  • ウォーキング(1日20~30分):血流改善&リラックス効果
  • ヨガ・ストレッチ:首や肩の緊張をほぐす
  • 軽い筋トレ(スクワット・プランク):姿勢改善にも効果的
  • 深呼吸:リラックス効果と首肩の緊張をほぐす

「激しい運動をすると頭痛が悪化する」という人もいるので、自分に合った強度で行いましょう。

④ ストレスをためない工夫をする

ストレスは片頭痛や緊張型頭痛の大きな原因の一つです。次のような方法で、ストレスを軽減してみましょう。

  ストレス対策

  • 深呼吸や瞑想をする(1日5分でOK)
  • アロマを活用(ラベンダー・ペパーミントが頭痛に効果的)
  • 気持ちをノートに書く(ストレスの整理ができる)

温熱療法で頭痛を和らげる

「肩や首のこりが原因で頭痛が起きる」という場合は、温めることで血流を良くし、痛みを和らげることができます。

① ホットタオルで首・肩を温める

やり方

  1. タオルを水で濡らし、軽く絞る
  2. 電子レンジで約1分加熱
  3. 首や肩に当てて10~15分リラックス

タオルが冷えてきたら、もう一度温めて繰り返すとより効果的です。

② お風呂にゆっくり浸かる

ポイント

  • 40℃くらいのお湯に15分ほど入る(熱すぎると逆効果)
  • 肩までしっかり浸かる(血流が改善し、リラックス効果アップ)
  • エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を入れると、さらに筋肉の緊張が和らぐ

③ 温湿布やカイロを活用する

市販の温湿布やカイロを使って、首や肩を温めるのもおすすめです。

  • 温湿布(めぐリズムなど)を使う
  • 肩や首に貼るカイロを使う(低温やけどに注意)

まとめ

病院の薬を飲んでも頭痛が治らない場合は、生活習慣を見直し、温熱療法を取り入れてみるのがおすすめです。

🔹 生活習慣の改善ポイント

  • 睡眠のリズムを整える(夜更かしはNG)
  • 食事に気をつける(マグネシウムやオメガ3を意識)
  • 適度な運動をする(ウォーキング・ヨガがおすすめ)
  • ストレスを溜めない工夫をする(瞑想・アロマを活用)

🔹 温熱療法の活用法

  • ホットタオルで首・肩を温める
  • お風呂にゆっくり浸かる(40℃で15分)
  • 温湿布やカイロで温める

頭痛に悩んでいる方は、ぜひ今日から試してみてください!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。