腰椎椎間板ヘルニアを解明

札幌市東区で整体×パーソナルジムをしています「Conditioning Gym CoAbility」です。


腰椎椎間板ヘルニアで悩まれている方は多いのではないでしょうか。
立ち座りの時に、痛みがでたり足が痺れていたり、力仕事ができないなど日常生活への影響はとても多いと思います。

今回は、腰椎椎間板ヘルニアの概要と原因、症状について解説していきたいと思います。

腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨(腰椎)と背骨の間にあるクッション(椎間板)が外へ飛び出し、神経を圧迫する状態をいいます。
椎間板が外へ飛び出し、どこの神経をどの程度圧迫するかによって痛みや痺れ、左右差など症状はさまざまです。
20代〜50代の男性に多いといわれています。

原因

腰椎椎間板ヘルニアの原因としては大きく5つ挙げられます。

・加齢:年齢とともに椎間板の弾力が低下し、圧力に耐えられなくなります
・運動不足:運動不足により腰回りの筋力が低下してしまうと、腰をさせる能力が低下してしまうため椎間板にかかる負担が大きくなります。
・過剰な負荷:重い物を持ち上げる際の不適切な姿勢や繰り返しの動作が影響します。
・不良姿勢:不良姿勢が続くことで椎間板への負荷量が増加します。
・肥満:体重増加は椎間板への負荷量が増加します。
・遺伝的要因:家族に椎間板ヘルニアを持つ人が多い場合、リスクが増すことがあります。

これら複数の要因が重なって発症します。

症状

腰椎椎間板ヘルニアは、どこの神経を圧迫するかによって症状はさまざまですが、一般的には次のような症状があります。

・腰痛:痛みは鋭い痛みや鈍い痛みなどさまざまですが、特に前屈みになったときに痛む
・坐骨神経痛:腰から臀部・脚にかけて放射する痛み
・痺れ、感覚異常:脚や足の痺れや感覚の鈍さ
・筋力低下:脚の筋力が低下し、歩行が困難になってしまう

改善方法

改善方法としては、原因で挙げた要因を一つひとつ改善していくことです。
しかし、加齢や遺伝的要因はどうすることもできません。
ですので、改善できるものとしては運動不足や不良姿勢ではないでしょうか。
特に、不良姿勢については運動をするにしても不良姿勢のままでは効率が悪くなってしまいます。
腰椎椎間板ヘルニアの方は腰周りの柔軟性が低下し、腰が動かなくなってしまっている方がほとんどです。

とはいえ、腰が動かなくなってくるのは急になったわけではなく、日々少しずつの積み重ねがほとんですので、
急に動かそうとすると、ヘルニアの症状が出現してしまいます。
痛みの状態を確認しながら少しずつ動かしていくのです。
ですので、固まっている時間が長ければ長いほど動き出すまで時間がかかってしまいます。
しかし、少しずつでも動かしていけば必ず動くようになります。

そして、同時に腰回りの筋力も強化していく必要があります。
とはいえ、急に激しい筋トレはできないので、これも少しずつ痛みや状態に合わせて行っていく必要があります。


その人の症状、状態によってできることはさまざまです。
腰の症状でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

猫背を解明

札幌市東区で整体×パーソナルジムをしています「Conditioning Gym CoAbility」です。

猫背・巻き肩で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
猫背とは、背中が丸くなり肩が前に出ている姿勢です。
この姿勢は、見た目だけでなく、身体にもさまざまな影響を与えます。
今回は、猫背の原因や改善方法について解説していきたいと思います。

猫背の原因

猫背の原因は大きく3つ挙げられます。

日々の不良姿勢

デスクワークなどの長時間の座り作業やスマートフォンの使用が、猫背を引き起こす主な原因です。デスクワークや勉強など、長時間同じ姿勢でいると、自然と背中が丸くなりがちです。また、椅子や机の高さが合っていない場合も、正しい姿勢を維持するのが難しくなります。

筋肉のバランスの不均衡

猫背の原因の一つに、肩甲骨周りの筋肉が弱くなることがあります。背中や肩甲骨周りの筋肉が不十分だと、姿勢を正しく保つのが難しくなります。また、胸の筋肉が硬くなると、肩が前に出やすくなります。

心理的要因

ストレスや不安も猫背の原因になり得ます。心理的な緊張が身体に影響を与え、姿勢が崩れることがあります。

これらの原因が猫背を助長させていきます。

猫背から身体に与える影響

肩こり・首の痛み

上の図を見ていただくとわかるように、猫背になってしまうことで頭が重心位置より前に出てしまいます。
すると頭は前方に倒れようとします。
頭の重さはだいたい体重の10%程度と言われています。
60kgの方ですと約6kg近い重さが前へ倒れようとします。
それを支えるために首・肩の後ろ側の筋肉が倒れないようにずっと支え続けなければいけません。
それがずっと続くと肩や首の筋肉が張ってしまうのです。

背中の痛み

猫背になることで背骨の丸まり(後弯)が強くなることで背中側の筋肉が伸ばされます。
その状態がずっと続いてしまうと背中に痛みが出現してしまうことがあります。
特に胸椎(背中の上側)や腰椎(下部)に影響が出やすいです。

呼吸機能の低下

猫背になると、胸が圧迫されて肺の膨張が妨げられます。これにより、呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り込むのが難しくなってしまいます。長期間の猫背は、呼吸機能の低下や疲れやすさの原因となります。

消化器系の問題

猫背は腹部を圧迫するため、消化器系に影響を与えることがあります。特に胃や腸が圧迫されることで、消化不良や腹部の不快感を引き起こすことがあります。

姿勢の歪み

猫背が続くと、全体的な姿勢が歪んでしまいます。これが筋肉や関節の不均衡を引き起こし、身体の他の部分にも影響を及ぼすことがあります。例えば、腰や膝に不自然な負担がかかり、痛みや不調を引き起こす可能性があります。

関節の問題

猫背によって脊椎や関節に不自然な負担がかかり、これが長期間続くと、関節の摩耗や変形を引き起こすことがあります。特に背中や腰の関節が影響を受けやすいです。

心理的な影響

猫背は見た目に影響を与えるだけでなく、心理的な面でも影響があります。姿勢が悪いと自信が低くなり、ストレスや不安が増すことがあります。また、姿勢が悪いと、気分やエネルギーレベルにも悪影響を及ぼすことがあります。

集中力の低下

猫背によって呼吸が浅くなり、身体全体が疲れやすくなります。これが集中力やパフォーマンスの低下を引き起こすことがあります。特に長時間のデスクワークや勉強中に影響を受けやすいです

いかがでしょうか。猫背になってしまうだけでこれだけ身体に悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
つまり、不良姿勢が身体に悪影響を及ぼし、それがまた不良姿勢に繋がってくる負のスパイラルです。


猫背の改善方法

ここからが本題です。

みなさんは、猫背を直そうと「胸を張る」ことだけを頑張っていないですか?

胸を張ることはもちろん正解です。
しかし、胸を張るだけでは猫背は改善しません。


もう一度猫背の図を確認しますが、猫背の人のほとんどは骨盤が後ろに傾いている人が多いのです。
骨盤が後ろに傾いていると背骨の最初の傾きが変わってしまうため猫背になりやすいのです。
つまり、猫背を改善するためには胸を張るだけではなく、骨盤の向きも変えていく必要があります。
骨盤の動きを支える筋肉は腹筋や背筋だけでなく股関節周りの筋肉まで関係しています。

つまり、猫背を改善するためには、人によっては股関節周りの筋肉にアプローチしていく必要がある人もいるのです。

猫背改善のセルフケア方法については、当院公式Instagramで紹介しています。

https://www.instagram.com/coability_yaguchi/

猫背を改善するためには、セルフケアはもちろん日頃の姿勢にも十分に注意を払う必要があります。
日頃の小さな努力が少しずつ実を結んでいきます。

日々、少しずつ頑張ってみましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

睡眠障害について

睡眠障害とは?

現代社会において、睡眠障害は多くの人が日常生活で直面する問題です。ストレス、生活習慣の乱れ、精神的な不安、あるいは身体的な健康問題が原因で引き起こされることがあります。一般的な睡眠障害には以下のようなものがあります

・不眠症:眠れない、あるいは中途覚醒が続く状態

・睡眠時無呼吸症候群:呼吸が一時的に止まることで深刻な健康リスクを引き起こすことがある

これらの問題が放置されると、日中の機能や健康に深刻な影響を与える可能性があります。

今回は、睡眠障害の原因や睡眠障害が与える影響、そして対策について解説していきたいと思います。

自律神経と睡眠

自律神経は、体内の自動的な機能を調整する重要な役割を果たしています。特に、交感神経と副交感神経は対照的な役割を担い、日々のリズムやストレス応答に密接に関与しています。これらの神経系がバランスを失うと、睡眠の質や量に影響を与えることがあります。
日中動いている時や活発的な動きの時に働くのが交感神経、リラックスした状態や寝ている時に働くのが副交感神経。不眠の多くは、交感神経が眠ろうとするときも高まったままで副交感神経がうまく働かず、ずっとリラックスできない状態が続いていることが多いです。

睡眠障害が与える影響

睡眠障害は身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
・免疫力の低下
・高血圧、心臓病、脳卒中のリスク
・代謝の乱れ
・精神的健康への影響
・ホルモンバランスの低下
・筋肉や骨の健康への影響

睡眠は、健康にとってとても重要な役割を果たしていることがわかると思います。

睡眠改善のためのアプローチ

  • 生活習慣の見直し:規則正しい生活リズムや健康的な食事、適度な運動は良質な睡眠を促進します。
  • ストレス管理:ストレスは交感神経を活性化させます。入浴(温度にもよりますが)などリラクゼーションを促すことで、心身の緊張を緩和し、睡眠を改善させることができます。

何をすれば良い?

日中の行動

夜にしっかり眠るためには日中の行動にも気をつける必要があります。
簡単に言えば、適度に疲労させることです。
疲労させるのは身体も脳もです。
身体の疲労は運動がわかりやすいですね。
しかし、一人ひとり体力は違います。運動の強度・程度についてはそれぞれの体力と相談する必要があります。
そして、脳についてです。
「考える」という動作も体力が必要です。
初めて何かをした後にどっと疲れたなんてことはないでしょうか?
それは、身体だけではなく、脳もかなり疲労している状態です。
日中にしっかり活動しておくことで、夜、身体も脳も寝るモードになりやすくなります。

寝る前の行動

寝る直前まで積極的に動いていませんか?
特に、早く寝なければと時間に追われるように行動していると交感神経がどんどん促通されていきます。そんな状態で寝ようとすると当然眠れなくなります。寝る前の30分(理想は1時間)は心を落ち着かせてゆっくり過ごしましょう。携帯電話やテレビの視聴もできるだけ控えましょう。

また、寝る前のセルフワークも有効です。
寝る前のセルフワークについては、当店公式のInstagramで紹介しています。
興味のある方はぜひ見ていただければと思います。

https://www.instagram.com/coability_yaguchi/

今回は、睡眠障害の原因や睡眠障害が与える影響、そして対策方法について解説させていただきました。
健康でいるために、睡眠の質を上げるために、何か少しでも参考になればと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。






自律神経ってなに?

近年、「自律神経」という言葉が当たり前のように使われるようになりました。
自律神経は人の身体の中でとても重要な役割をしています。
しかし、いざ「自律神経ってなに?」と聞かれるとわからない方もいるのでないでしょうか?

そもそも自律神経とは?

自律神経とは大きく2種類あります。
・交感神経
・副交感神経

今回は、それぞれの役割について解説させていただきます。

交感神経と副交感神経の役割

交感神経と副交感神経はそれぞれ逆の働きをします。
上の図を見ていただけると一目瞭然だと思いますが、交感神経が促通されると、血圧が上昇したり、呼吸が速くなり筋肉が緊張してくるなど活動モードになります。
逆に、副交感神経が促通されてくると、血圧が下降し、呼吸がゆっくりになる・筋肉が弛緩するなど休息モードなっていきます。

活動する = 交感神経
休息する = 副交感神経

一方で、消化に目を向けると、交感神経が促通されると消化は抑制され、副交感神経が促通されると活発になります。

つまり、血液から運ばれる栄養をどこに重きを置いて運ぶかが変わります。日中には、活動するために筋肉や脳へ栄養を多く運ばなければならないため、消化器官への栄養の割合が減ってしまします。
逆に食後など、消化を頑張らなければならない時には、筋肉や脳への栄養バランスを減らして消化器系への血流量を増やさなければならなため、副交感神経が促通されることで眠気(休息モード)が出てくるのです。

自律神経のコントロール

日中は交感神経、夜は副交感神経を促通させることによって、活動と休息のバランスをとっています。
自律神経は、脳の視床下部というところでコントロールしているのですが、この自律神経のコントロールは意識的にコントロールできません。

意図的に血圧や体温を上げたり、汗をかいたりできませんよね?

その時の状況(肉体的・精神的)によって身体が勝手にコントロールします。
運動や仕事を始める時には、筋肉や脳が頑張る必要があるので交感神経が促通されます。
食後であれば、消化を頑張られければならないので副交感神経が促通されます。
しかし、そんな時に運動しようとすると交感神経が促通されるため消化吸収がうまくできなくなってしまいます。
食後に運動するとお腹が痛くなるというのはこういった理由からなのです。

では、意図的にコントロールできないものをどうやってコントロールすれば良いのか?

生活習慣

「サーカディアンリズム」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「体内時計」というとわかりやすいかもしれません。

人は遺伝子的にも生物学的にも日中に活動するようにできています。
それは、太陽などの光の影響もあるといわれています。
朝起きて太陽の光を浴びたり、通勤や通学など少しずつ運動を行うことで、自然と交感神経が促通されてくるのです。
そして夜になり太陽が沈むと少しずつ副交感神経が促通されてきて休息モードに変わっていきます。
食事もひとつです。
朝ごはんを食べてから少しずつ運動をしていくことで少しずつ交感神経が促通され、夜ごはんを食べてからゆっくり過ごすことで副交感神経が促通されてきます。
できるだけ決まった時間に食事することで、1日のリズムが出来上がってきます。
毎日違うリズムの生活をしていると、サーカディアンリズムが乱れてしまい、自律神経のコントロールが難しくなります。

ストレス管理

ストレスは交感神経を促通させます。
現代社会において、ストレスが全くないという生活は難しいかもしれませんが、趣味やリラクゼーションなど適度にストレスを発散することで、過度に高まる交感神経を抑制することできます。

良質な睡眠

同じ時間に寝て、同じ時間に起きることは先述した生活習慣にも関わってきますが、良質な睡眠を取るために寝具など寝室の環境を整えることも重要です。
温度や湿度、寝具の硬さ・枕の高さなど自分に合ったものを使いしっかりと休息できる環境を作りましょう。
寝る前に携帯やパソコンなど電子モニターを見ることも良質な睡眠を阻害します。
電子モニターの光はとても刺激が強く、交感神経を促通してしまうのです。
寝る直前まで携帯電話を見ているとどんどん交感神経が促通されてしまうため、それから寝ようとしてもなかなか寝付けなかったり、睡眠の質が下がってしまいます。

適度な運動

日中にしっかり活動しておくこともとても大切です。
日中にしっかり活動し身体を疲労させることにより、夜の休息が取りやすくなります。
休みの日など日中ずっと横になっていたりすると身体が疲労しないので夜寝にくくなってしまうのはこれが原因です。

共通して大事なのは、日中の活動(交感神経)と夜の休息(副交感神経)をそれぞれしっかり働かせてあげることです。
何事もバランスが大切です。
特に現代社会では、交感神経への刺激が圧倒的に強い状態です。
仕事・光・友人関係・夜ふかしなど、あげればキリがないほどです。
これらを全て解決をすることは不可能ですが、寝る前には携帯を触るのは控えるなど、できるところから少しずつ変えてみてはいかがでしょうか。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

子供のうちに身につけておきたい「身体の使い方」

以前、子供の成長期に起こりやすい怪我の予防についてブログを書かせていただきました。
詳細は、

「子供の成長痛は予防できる」

を参照してください。

その中では、主にストレッチの重要性についてお話をさせていただきましたが、
今回は、最後に出てきたもう一つの方法、

「身体の使い方」

について、お話しさせていただきます。

身体の使い方ってなに?

「身体の使い方」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持ちますか?
今回、私がお話しさせていただくのは大きく2つ。

・各関節を分離して別々に動かすことができる能力
・決まった筋肉に頼るのではなく、その動きに必要な筋肉を使う能力


です。
一つずつ解説していきます。

各関節を分離して別々に動かすことができる能力

柔軟性はあるはずなんだけど、動きが硬い人見たことありませんか?
ストレッチの時間ではとても柔らかくできているのにプレーになるとぎこちなくなってしまう。

野球の投球動作を例にしてみましょう。

股関節の柔軟性も肩周りの柔軟性もある。
では股関節を開脚した状態で肩は十分に動かせるでしょうか?

ここがポイントになります。
ストレッチを行う場合、ストレッチを行う部分以外は楽な状態でいるはずです。
しかし、人が動くときには複数の筋肉に力を入れたり伸ばしたりします。
ストレッチを行うときと動くときの身体の状態は違うのです。
先ほどの野球の例ですが、どれだけ肩周りが柔らかかったとしても、開脚した状態でも同じように柔らかく使えないと意味がないのです。
そのためにも、各関節が他の関節に影響されることなく、どんな状態でも同じように動かせるぐらいの状態を作っておくことが必要です。

もちろん、個々の筋肉の柔軟性は絶対に必要ですが、その次のステップとして、同時に複数の筋肉を伸ばしたりということも必要になってきます。

決まった筋肉に頼るのではなく、その動きに必要な筋肉を使う能力

この文章だけ見ると当たり前と思うかもしれません。
しかし、私が今まで見てきて中では、これがうまくできていない方も多くいるのが現状です。

今度は、サッカーを例にしてみましょう。
サッカーのスポーツ特性上、ボールを蹴る動作と走る動作は必須となります。
ボールを蹴る動作では、ももの前に筋肉(膝を伸ばす筋肉)を大きく使います。
また、走るという動作はどうでしょう。
股関節を後ろへ持っていく筋肉、膝を伸ばす筋肉、足首を伸ばす筋肉をタイミングよく使う必要があります。
しかし、多くの人が膝を伸ばす筋肉と足首を伸ばす筋肉だけを使っているのです。
人体の構造上、股関節、膝、足首では股関節の筋肉が一番大きいにもかかわらずです。
股関節の筋肉をうまく使っていないということは、残りの膝・足首への負担量は多くなります。
膝を伸ばす筋肉であるももの前の筋肉はボールを蹴るときにも大きな力を必要とするので、これでは早く疲れてしまうのは目に見えています。
走る動作の時に股関節の筋肉をうまく使うだけで、ももの前の筋肉の負担量は減るので疲れにくくなります。

つまり、その動作に必要な筋肉を総動員することによって、各筋肉にかかる負担は減っていくため、怪我の予防にも繋がっていくのです。

では、なぜ走るときに股関節の筋肉を使えないのか?

この原因はただひとつ、
使う習慣がないから

全員がそうというわけではありません。

みなさん、ももの前の筋肉に力を入れることはできますか?
多分、ほぼ全員が入れることができるでしょう。

では、ももの裏の筋肉に力を入れることができますか?
きっと、ほとんどの人がどうやって力を入れれば良いかわからなかったのではないでしょうか。
ほとんどの人が普段、ももの裏の筋肉を使う習慣がないのでいざ力を入れようとしても入れ方がわからないのです。

スポーツ選手であればももの裏の筋肉の重要性を知っている人は多いと思いますし、筋力トレーニングをしている人も多いと思います。
しかし、どれだけ筋力トレーニングをしても実際に使えなければ意味がありません。

筋力トレーニングをするのと同時に、動作で使えるようにしていくトレーニングも並行して行っていく必要があります。


今回は、走るときの股関節を例に挙げましたが、動きの中でサボってしまっている筋肉はまだまだあります。
一人ひとりその筋肉は違います。
今ある筋肉をより強くすることも良いと思いますが、まだ眠ってしまっている筋肉を呼び起こすことも、怪我予防や能力アップの要素としては考えてみると良いのではないでしょうか。

そして、これを子供の頃から獲得しておくことで、その後身体が大きくなった時により良い方向に働くことは間違いないと思います。

ぜひ、身体の使い方について考えて見てください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。