猫背

猫背は悪くない⁉︎

猫背に悩んでいる方はとても多いと思います。
当店に来店される方の多くも猫背で悩んでいる方も多いです。
今回は、猫背に対する私の考えをお話しさせていただきます。

猫背は悪いのか?

早速本題に入っていきますが、猫背は体に悪いのか?
先に私の結論から言うと、、、

猫背は「100%悪」ではない!

確かに猫背の姿勢は、見た目も良いものではないですし、身体の構造的にも首や肩、背中など様々な部分に負荷がかかりやすい姿勢です。
肩こりや巻き肩、腰痛などさまざまな痛みの原因にもなります。

では、なぜ私が猫背が100%悪ではないと思っているのかについてこれから説明していきます。

背骨の機能から考える

背骨はS字にカーブしていると聞いたことがある方も多いと思います。
このS字カーブが曲がったり伸びたりすることで衝撃吸収だったり、姿勢を保持、手足に力を伝えるなどの働きをします。
つまり、背骨は動いてこそ意味があるのです。

猫背ができないことも問題!

病院時代、そして今、さまざまな方々とお話をさせていただいて、そして体を見させていただいて、
「私、姿勢はとても良いの!」
と、言われる方もたくさんいました。
確かに骨盤がしっかり起き上がっており良い姿勢でした。
しかし、「では丸めてみましょう」と丸めようとしてもらうと

「全然丸まらない…」

先ほども説明したように、背骨のS字カーブが曲がったり伸びたりすることで十分な働きをすることができます。
背骨が丸まれないということは、背骨の機能を十分に発揮することができません。
特に、丸める方では衝撃を吸収するような機能があるので背骨で衝撃を吸収することができなくなってしまうのです。
人は歩いたり立ったりしているときに床からの反力を受けます。
本来はその反力を背骨などで吸収するのですが、背骨の動きが悪くなると十分な衝撃吸収ができなくなってしまうため、
周りの筋肉などで頑張ってもらうしかなくなってしまいます。
その状態が続いてしまうと、筋肉も疲れてしまい、筋肉の張りへと繋がってしまいます。
そうすると、それが腰痛へと繋がっていくケースもあります。

猫背の方も意外な「部分猫背」

猫背だと思っている方も、意外と完全な猫背ではない方も多いです。
完全な猫背というと変な言い方かもしれませんが、猫背だと思っている方でも意外と丸まっているのは背骨の上の方だけで腰は丸まっていない方も多いです。
腰回りの筋肉が硬く腰が動けない状態です。
腰が動けない分、背骨の上の方が補填する形でより丸くなってしまう。巻き肩などの症状がこういった原因の可能性もあります。
私は、そういう方には「猫背もしっかりできていません」と言ったりします。

どうすれば良いの?

先にもお話ししたように、猫背の姿勢は決して良いとは言えませんが、猫背ができないのもまた問題です。
ですので、猫背ができない人は猫背の練習も行う必要があります。
猫背しかできない人は、俗に言う「良い姿勢」をキープする練習を行う必要があります。

つまり、「良い姿勢」も「猫背」も両方できる状態にしておくことが重要です。
そのためには背骨を取り巻く筋肉全体の柔軟性を高めておく必要があります。
そして、柔軟性と共にその時々で良い状態で体をキープするための筋力訓練も必要です。
人によって腰が硬かったり、背中が硬かったり、股関節が硬かったり〇〇の筋肉が弱かったりとさまざまです。


猫背が悪いわけではありません。
猫背「しか」できない状態が悪いのです。
背骨をしっかり動かせて、その時々での良い姿勢を筋肉で固定できる状態にしておくことが大切です。

そのためにも日頃から背骨を動かす習慣や背骨周りの筋肉のストレッチや体操を行っていく必要があります。
すぐに変化させることは不可能なので、少しずつ少しずつ行っていく必要があります。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

猫背を解明

札幌市東区で整体×パーソナルジムをしています「Conditioning Gym CoAbility」です。

猫背・巻き肩で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
猫背とは、背中が丸くなり肩が前に出ている姿勢です。
この姿勢は、見た目だけでなく、身体にもさまざまな影響を与えます。
今回は、猫背の原因や改善方法について解説していきたいと思います。

猫背の原因

猫背の原因は大きく3つ挙げられます。

日々の不良姿勢

デスクワークなどの長時間の座り作業やスマートフォンの使用が、猫背を引き起こす主な原因です。デスクワークや勉強など、長時間同じ姿勢でいると、自然と背中が丸くなりがちです。また、椅子や机の高さが合っていない場合も、正しい姿勢を維持するのが難しくなります。

筋肉のバランスの不均衡

猫背の原因の一つに、肩甲骨周りの筋肉が弱くなることがあります。背中や肩甲骨周りの筋肉が不十分だと、姿勢を正しく保つのが難しくなります。また、胸の筋肉が硬くなると、肩が前に出やすくなります。

心理的要因

ストレスや不安も猫背の原因になり得ます。心理的な緊張が身体に影響を与え、姿勢が崩れることがあります。

これらの原因が猫背を助長させていきます。

猫背から身体に与える影響

肩こり・首の痛み

上の図を見ていただくとわかるように、猫背になってしまうことで頭が重心位置より前に出てしまいます。
すると頭は前方に倒れようとします。
頭の重さはだいたい体重の10%程度と言われています。
60kgの方ですと約6kg近い重さが前へ倒れようとします。
それを支えるために首・肩の後ろ側の筋肉が倒れないようにずっと支え続けなければいけません。
それがずっと続くと肩や首の筋肉が張ってしまうのです。

背中の痛み

猫背になることで背骨の丸まり(後弯)が強くなることで背中側の筋肉が伸ばされます。
その状態がずっと続いてしまうと背中に痛みが出現してしまうことがあります。
特に胸椎(背中の上側)や腰椎(下部)に影響が出やすいです。

呼吸機能の低下

猫背になると、胸が圧迫されて肺の膨張が妨げられます。これにより、呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り込むのが難しくなってしまいます。長期間の猫背は、呼吸機能の低下や疲れやすさの原因となります。

消化器系の問題

猫背は腹部を圧迫するため、消化器系に影響を与えることがあります。特に胃や腸が圧迫されることで、消化不良や腹部の不快感を引き起こすことがあります。

姿勢の歪み

猫背が続くと、全体的な姿勢が歪んでしまいます。これが筋肉や関節の不均衡を引き起こし、身体の他の部分にも影響を及ぼすことがあります。例えば、腰や膝に不自然な負担がかかり、痛みや不調を引き起こす可能性があります。

関節の問題

猫背によって脊椎や関節に不自然な負担がかかり、これが長期間続くと、関節の摩耗や変形を引き起こすことがあります。特に背中や腰の関節が影響を受けやすいです。

心理的な影響

猫背は見た目に影響を与えるだけでなく、心理的な面でも影響があります。姿勢が悪いと自信が低くなり、ストレスや不安が増すことがあります。また、姿勢が悪いと、気分やエネルギーレベルにも悪影響を及ぼすことがあります。

集中力の低下

猫背によって呼吸が浅くなり、身体全体が疲れやすくなります。これが集中力やパフォーマンスの低下を引き起こすことがあります。特に長時間のデスクワークや勉強中に影響を受けやすいです

いかがでしょうか。猫背になってしまうだけでこれだけ身体に悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
つまり、不良姿勢が身体に悪影響を及ぼし、それがまた不良姿勢に繋がってくる負のスパイラルです。


猫背の改善方法

ここからが本題です。

みなさんは、猫背を直そうと「胸を張る」ことだけを頑張っていないですか?

胸を張ることはもちろん正解です。
しかし、胸を張るだけでは猫背は改善しません。


もう一度猫背の図を確認しますが、猫背の人のほとんどは骨盤が後ろに傾いている人が多いのです。
骨盤が後ろに傾いていると背骨の最初の傾きが変わってしまうため猫背になりやすいのです。
つまり、猫背を改善するためには胸を張るだけではなく、骨盤の向きも変えていく必要があります。
骨盤の動きを支える筋肉は腹筋や背筋だけでなく股関節周りの筋肉まで関係しています。

つまり、猫背を改善するためには、人によっては股関節周りの筋肉にアプローチしていく必要がある人もいるのです。

猫背改善のセルフケア方法については、当院公式Instagramで紹介しています。

https://www.instagram.com/coability_yaguchi/

猫背を改善するためには、セルフケアはもちろん日頃の姿勢にも十分に注意を払う必要があります。
日頃の小さな努力が少しずつ実を結んでいきます。

日々、少しずつ頑張ってみましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。