2024年8月

異診同果

みなさんは「異診同果(いしんどうか)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
実際に存在する言葉ではありませんが、私がとても大事にしている言葉です。

先に意味を解説すると、「異なる診察でも同じ結果が出る」という意味です。

私、理学療法士として病院勤務していた時、リハビリ中に患者さんからよくこんな質問がありました。
「この怪我って整骨院とか鍼灸とかカイロとかはどうなんですか?」

そんな時は私はいつもこう答えていました。
「いいと思いますよ!」

なんでもいいの?

結論から言うと、「なんでも良いです」
「良くなるなら!」
この質問をされた時、私は必ず登山に例えて話をしていました。

例えば腰痛で通院している患者さんのリハビリ中

今、○○さんは腰痛で腰痛改善という山頂に向かって登山をしようとしています。
ただ登り方、登る道を知りません。
そこで〇〇さんは病院へ来て、リハビリというガイドさん(私)を頼っています。
当然、私はリハビリというルートを選択します。
しかし、ここで〇〇さんが病院ではなく、最初に鍼灸院に行ったとしたらどうでしょう。
きっと、そのガイドさん(鍼灸師)は鍼灸というルートを選択し、リハビリではなく、鍼やお灸をするでしょう。
では、鍼灸のルートでは腰痛改善という山頂までいけないのか?

きっと行けます。

もちろん方法が違うので、
例えば、
・リハビリというルートは最短だけど急斜面(とてもきつい)かもしれない。
・鍼灸というルートは緩斜面(辛くない)けど時間がかかるかもしれない。
・また別のルートだとずっと岩場が続いている(きつくて遠い)かもしれない。

共通しているのは、

「どのルートでも最終的には山頂まで登ることができる」

ということです。

中には、施術者の技術などの問題で山頂まで行けず、行き止まりになってしまう(治らない)時もあるかもしれませんが、それはどのルートでも同じです。

では、どのルートが良いの?

こればっかりはその人の性格や相性だと思います。
「どれだけ痛くても良いから早く治したい!」
「痛いのは嫌だからゆっくりでもいいから治したい」
その人によって好きなルートは違うと思います。

ただ、ここで問題になったくるのが、ガイドさん(施術者)が

「別のルートを知らない」

ということです。

リハビリのガイドさんがリハビリのルートしか知りません。
鍼灸師のガイドさんは鍼灸のルートしか知りません。
もちろんそれぞれプロですから、自分のルートが良いと思っています。

これから登山を始めようとする人は、たまたま最初にあったガイドさん次第でルートが決まってしまうのです。

だからこそ、私はさまざまはガイドさんに会ってみることをオススメしています。

注意点

ただ、一つ注意点があります。
それは同時に複数の施術を受ける場合です。

順調に改善してきているのであれば問題はありません。

改善の過程で不具合が起こった時は、軌道修正をしていく必要があります。
その時に同時に複数の施術を受けていると、どこに問題があったのかがわかりにくくなる可能性があります。
鍼灸の治療と同時にリハビリを受け、リハビリ後に痛くなったとした時に、
リハビリで悪くなったのか鍼灸で悪くなったのかが判断しにくくなります。

同時に違う施術を受ける時には、事前に報告しておくことを勧めます。

当店での施術

私は、一人の施術家が複数のルートを持っていることが理想だと思っています。

「この痛みに関してはこのルートで行こう」
「このルートだと辛そうだから別のルートにしよう」

といったように、その人に合わせてルートを変更できることが良いと思っています。
そこで、私は西洋医学と東洋医学、自律神経などさまざまな方法でアプローチをするようにしています。
一人ひとりに合わせて割合を変えならが施術を行なっていきます。

結果として、その人の痛みや悩みの改善に向けてどのルートが良いのかを相談・判断しながら施術を行なっていきます。

なかなか一つの施術で改善しないという方は、ぜひご来店いただき一度、体感していただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆様のお越しをお待ちしています。

肩の痛みで悩む方

肩の痛み

肩こりなどをはじめ、肩の痛みで悩む方は多いのではないでしょうか。

今回は肩の痛みがなぜ起こるか?どうすればどうすれば改善するのかについて説明していこうと思います。

みなさんは肩が痛くなった時に最初にどこいくでしょうか。
まずは病院を選択する人がほとんどだと思います。
そして、病院によって薬の処方だったり注射だったり、リハビリを行うと思います。
それで、痛みが軽減した方は良かったです。

この先は読まなくても結構です。

肩の痛みで多い診断名

肩の痛みも状態によって診断名はさまざまです。

・肩関節周囲炎
・インピンジメント症候群
・四十肩、五十肩
・腱板損傷
など

最後の腱板損傷は腱が切れてしまっている状態なので手術が第一選択になってしまうと思いますが、他の3つに関しては関節の動き方がよくなかったり、肩周りの筋肉が炎症を起こしてしまっている状態です。
炎症を起こしてしまっていたり肩周りの筋肉の使い方が上手にできてないので痛みが出てしまうのです。

治療方法

そこで病院では痛み止めの薬が処方されたり、関節に注射を打ったり、リハビリで硬くなっている筋肉を柔らかくしたり弱くなっている筋肉を強くしたりします。
特に、肩を構成する筋肉はとても多いのでどの筋肉が硬くなっているのか?弱くなっているのかをリハビリで検査をして治療を行います。

なぜ再発するの?

ここからが本題になります。
病院へ行った時はよくなるけど、また痛みが出てくる。
薬や注射は炎症している状態は改善できると思います。
リハビリで肩まわりの硬くなっている筋肉を柔らかくする、弱くなっている筋肉を強くすることで痛みは軽減すると思います。

問題はここです。
硬くなってしまった筋肉を柔らかくする、弱くなってしまった筋肉を強くすることはとても良いことですが、
そもそもなぜ硬くなってしまったのか?
なぜ弱くなってしまったのか?
ここに焦点を当ててあげなければ、どれだけ柔らかく・強くしてもまた硬く・弱くなってしまうのです。

これが、再発の原因です。

その原因は、普段の姿勢だったり間違った使い方だったりとさまざまですが、
そこの原因を突き止め、改善していかなければ、症状は改善しません。

注射や薬も同様です。
痛み止めは一時的には痛みは軽減しますが、なぜ炎症や痛みが出たかにはアプローチできません。
外傷(打撲など)など、一過性のものであれば効果はあると思いますが、
慢性的に痛みが続いている場合は、なぜ痛みが出たのかを掘り下げて改善していく必要があります。

当店での施術方法

当店では、痛みに対して、硬くなってしまっている筋肉をほぐしたり、弱くなってしまった筋肉を強くすることはもちろんですが、
根本解決に向けて、そもそもなぜ硬くなってしまったのか、弱くなってしまったのかまで掘り下げます。
そのために、筋肉や自律神経の状態、日常生活での姿勢や行動、環境などさまざまなことをお聞きして一緒に解決に向けて進んでいきます。

肩の痛みで悩み続けている方は、ぜひ一度当店までお越しください。