筋肉

子供のうちに身につけておきたい「身体の使い方」

以前、子供の成長期に起こりやすい怪我の予防についてブログを書かせていただきました。
詳細は、

「子供の成長痛は予防できる」

を参照してください。

その中では、主にストレッチの重要性についてお話をさせていただきましたが、
今回は、最後に出てきたもう一つの方法、

「身体の使い方」

について、お話しさせていただきます。

身体の使い方ってなに?

「身体の使い方」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持ちますか?
今回、私がお話しさせていただくのは大きく2つ。

・各関節を分離して別々に動かすことができる能力
・決まった筋肉に頼るのではなく、その動きに必要な筋肉を使う能力


です。
一つずつ解説していきます。

各関節を分離して別々に動かすことができる能力

柔軟性はあるはずなんだけど、動きが硬い人見たことありませんか?
ストレッチの時間ではとても柔らかくできているのにプレーになるとぎこちなくなってしまう。

野球の投球動作を例にしてみましょう。

股関節の柔軟性も肩周りの柔軟性もある。
では股関節を開脚した状態で肩は十分に動かせるでしょうか?

ここがポイントになります。
ストレッチを行う場合、ストレッチを行う部分以外は楽な状態でいるはずです。
しかし、人が動くときには複数の筋肉に力を入れたり伸ばしたりします。
ストレッチを行うときと動くときの身体の状態は違うのです。
先ほどの野球の例ですが、どれだけ肩周りが柔らかかったとしても、開脚した状態でも同じように柔らかく使えないと意味がないのです。
そのためにも、各関節が他の関節に影響されることなく、どんな状態でも同じように動かせるぐらいの状態を作っておくことが必要です。

もちろん、個々の筋肉の柔軟性は絶対に必要ですが、その次のステップとして、同時に複数の筋肉を伸ばしたりということも必要になってきます。

決まった筋肉に頼るのではなく、その動きに必要な筋肉を使う能力

この文章だけ見ると当たり前と思うかもしれません。
しかし、私が今まで見てきて中では、これがうまくできていない方も多くいるのが現状です。

今度は、サッカーを例にしてみましょう。
サッカーのスポーツ特性上、ボールを蹴る動作と走る動作は必須となります。
ボールを蹴る動作では、ももの前に筋肉(膝を伸ばす筋肉)を大きく使います。
また、走るという動作はどうでしょう。
股関節を後ろへ持っていく筋肉、膝を伸ばす筋肉、足首を伸ばす筋肉をタイミングよく使う必要があります。
しかし、多くの人が膝を伸ばす筋肉と足首を伸ばす筋肉だけを使っているのです。
人体の構造上、股関節、膝、足首では股関節の筋肉が一番大きいにもかかわらずです。
股関節の筋肉をうまく使っていないということは、残りの膝・足首への負担量は多くなります。
膝を伸ばす筋肉であるももの前の筋肉はボールを蹴るときにも大きな力を必要とするので、これでは早く疲れてしまうのは目に見えています。
走る動作の時に股関節の筋肉をうまく使うだけで、ももの前の筋肉の負担量は減るので疲れにくくなります。

つまり、その動作に必要な筋肉を総動員することによって、各筋肉にかかる負担は減っていくため、怪我の予防にも繋がっていくのです。

では、なぜ走るときに股関節の筋肉を使えないのか?

この原因はただひとつ、
使う習慣がないから

全員がそうというわけではありません。

みなさん、ももの前の筋肉に力を入れることはできますか?
多分、ほぼ全員が入れることができるでしょう。

では、ももの裏の筋肉に力を入れることができますか?
きっと、ほとんどの人がどうやって力を入れれば良いかわからなかったのではないでしょうか。
ほとんどの人が普段、ももの裏の筋肉を使う習慣がないのでいざ力を入れようとしても入れ方がわからないのです。

スポーツ選手であればももの裏の筋肉の重要性を知っている人は多いと思いますし、筋力トレーニングをしている人も多いと思います。
しかし、どれだけ筋力トレーニングをしても実際に使えなければ意味がありません。

筋力トレーニングをするのと同時に、動作で使えるようにしていくトレーニングも並行して行っていく必要があります。


今回は、走るときの股関節を例に挙げましたが、動きの中でサボってしまっている筋肉はまだまだあります。
一人ひとりその筋肉は違います。
今ある筋肉をより強くすることも良いと思いますが、まだ眠ってしまっている筋肉を呼び起こすことも、怪我予防や能力アップの要素としては考えてみると良いのではないでしょうか。

そして、これを子供の頃から獲得しておくことで、その後身体が大きくなった時により良い方向に働くことは間違いないと思います。

ぜひ、身体の使い方について考えて見てください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

子供の成長痛は予防できる

小学校高学年〜中学生頃に多い怪我
「成長痛」
有名な病名で言うと、
・Osgood-Schlatter病(オスグッドシュラッター病)
・Sever病(踵骨骨端症)

私もこの時期に両膝、両踵を痛めた覚えがあります。
当時私はサッカーをしてたのですが、練習後は毎回歩くだけでも痛みがあるほどでした。
当時は、病院受診しても「成長痛ですね。時期がくれば治ります」だけだった記憶があります。
ただただ「我慢」したのを覚えています。

そもそも何でなるの?

そもそもどうして起こるのかですが、
個人差はありますが、この時期は身長の伸び率が大きい時期です。
骨が急激に成長していくと(伸びると)そこについている筋肉が伸ばされます。
しかし、筋肉が硬いと筋肉が伸びることができません。
すると今度は筋肉が骨を引っ張ります。
大人であれば、骨の強度が強いので負けずに骨につく部分(腱)が炎症を起こすのですが、
子供の場合はまだ骨の強度が弱いので骨が負けてしまうのです。
そこで骨が剥がれるように骨折してしまうのです。
さらに運動後では、ただでさえ疲労で固くなってしまうのに加えて、
体が冷えることでさらに伸びにくくなってしまうので痛みが増強するのです。

予防・対策

一番の予防策は「日頃のストレッチ」です。
成長痛の一番の原因は先にも述べた通り、骨の成長に筋肉が対応でき無くなってしまうことが原因です。
そのためにも、日頃からストレッチを行い、骨の成長に筋肉が対応できるような柔軟性を獲得しておくことが重要です。
オスグッド病であればももの前の筋肉、Sever病であればふくらはぎの筋肉が直接的に関係しますが、
そこだけストレッチしていても良くなりません。
人は動く時に一つの筋肉で動くわけではないので、全体のバランスが悪いと、固くなりやすくなってしまいます。
ですので、全身の柔軟性を高めていかないといけません。

すでになってしまっている人はどうすれば良いの?

すでに症状が出てしまっている人の対策としても、基本は「ストレッチ」です。
しかし、すでに症状が出てしまっている人がストレッチをすると、そのストレッチ自体が痛みが出るという人が多いと思います。
そのような場合は「周りから攻める」です。
膝の症状の場合には、股関節や足首。
踵の症状であれば、膝関節や足趾。
症状が出やすい、膝や踵という場所は二関節筋という2つの関節をまたがっている筋肉があります。
ですので、周りの関節のストレッチから行うことで狙っている関節へのストレッチ効果も出てくるのです。
また、周りからストレッチをしてからもう一度狙っている筋肉をストレッチすると痛みが軽減している可能性もあります。

最後に

骨が治る(くっつく)ためにはどうしても「時間」が必要です。
その時間も骨の状態や硬さなどによって期間の長さは様々です。
しかし、「痛み」に対して考えるのであれば、筋肉の柔軟性を獲得するだけでも改善できる可能性はあります。
また、それに伴う身体の使い方についてもトレーニングできればより負担がかからないようにもできると思います。
この負担のかからない身体の使い方こそ、成長期に身につけておくととても良いと思いますが、
身体の使い方については、また次回お伝えできればと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

深呼吸できていますか?

札幌市東区で整体×パーソナルジムをしています「Conditioning Gym CoAbility」です。

みなさんは深呼吸できていますか?
呼吸ではなく”深”呼吸です。
いざしてみようとするとむせてしまったり、なかなか大きく息が吸えないという方も多いのではないでしょうか。

深呼吸ができないとどのようなデメリットがあるのか?
・エネルギー不足
呼吸が浅いということは、酸素を多く取り込めないということです。
酸素は筋肉を動かす上でとても重要なエネルギー源なので酸素の供給量が減ってしまうと、筋肉を動かしにくくなりパフォーマンスが下がってしまいます。

・自律神経の乱れ、睡眠障害
呼吸が浅くなってしまうと、酸素を取り込む量が減ってしまうため、呼吸の数を増やしたり、心臓の拍動を早くして全身へ酸素を送り出そうとします。
すると、心臓がより頑張らなければいけなくなるため、交感神経が活発に活動します。交感神経が活発に活動するということはリラックスをしにくくなってしまいます。
自律神経は交感神経と副交感神経がバランスよく活動することで正常を保ちますが、交感神経がずっと活発に活動してしまうと、バランスが崩れリラックスにしにくくなり、眠りづらくなったりします。

・消化機能低下
こちらは自律神経の乱れにも関係しますが、消化機能は副交感神経が活動することにより上がります。
呼吸が浅くなることで、副交感神経よりも交感神経が活発に活動することにより消化機能が低下してしまうのです。
消化機能が低下してしまうと、太りやすさにも繋がっていきます。

深呼吸ができないのは肺が膨らめなくなっているからです。
なぜ膨らめなくなるかというと、肺は胸郭(肋骨)という枠に入っています。
ですので、胸郭が膨らんでくれないと肺は膨らめないのです。
では胸郭はどうやって膨らむのか?
それは、横隔膜や肋間筋、腹直筋などの筋肉が伸縮することで胸郭は広がったり縮んだりします。
つまり、胸郭を動かす筋肉が硬くなってしまうと深呼吸がしにくくなってしまうのです。
そして、胸郭を浮かす筋肉が硬くなってしまう原因としてよく言われているのが、

・姿勢
・ストレス
・睡眠不足
・喫煙
など…

姿勢や、ストレス、睡眠不足が胸郭を硬くし深呼吸をしにくくさせる。深呼吸しにくくなることでさらにストレスや睡眠不足になる。
負のスパイラルですね。

では、これを脱却するためには何をすれば良いか?

よく言われるのは生活習慣の改善です。
規則正しい生活習慣や食事のタイミングはよく言われますね。

そして適度な運動。
これもよく言われます。
でも、

「何すれば良いの?」

そこで今回のターゲットは、

「背骨」

です。
肺を取り囲んでいる肋骨は背骨につきます。
背骨が動きにくくなってしまうと、肋骨も動きにくくなってしまうのです。
背骨を動かす運動をすることで背骨を動かす筋肉が解れ、伸び縮みしやすくなることで肋骨も動きやすくなり、胸郭が広がりやすくなることで肺が膨らみやすくなるのです。
そこで今回は、背骨周りの筋肉を動かす運動を紹介したいと思います。
具体的な運動方法に関しては、当店のInstagramでわかりやすく解説しています。
https://www.instagram.com/coability_yaguchi?igsh=YzEyb214and1cm1l&utm_source=qr

道具を使ったり難しい運動ではないので、寝る前やテレビを見ながらなど、「〜しながら」で良いので
ぜひ行っていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

腰痛徹底分析!

札幌市東区で整体×パーソナルジムをしています「Conditioning Gym CoAbility」です。

腰痛は多くの人々が経験する一般的な症状であり、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼすことがあります。
腰痛の原因はさまざまです。
この記事では、腰痛の主要な原因と、それに対する整体の効果について詳しく解説します。

腰痛の原因

腰痛は大きく分けて2種類に分かれます。
“急性腰痛”と“慢性腰痛”です。
急性腰痛とは骨折や腰椎捻挫(ぎっくり腰)などです。
急性腰痛と慢性腰痛は原因や改善方法が全く異なるので今回は、慢性腰痛に焦点を当てます。

慢性腰痛の原因は多岐にわたり、以下のような主要な要因が考えられます。

筋肉や靭帯の緊張

長時間の座り仕事や不適切な姿勢、急な動きなどが原因で、腰部の筋肉や靭帯に過度の負担がかかると、腰痛が発生します。
例えば、デスクワーク中に長時間同じ姿勢でいると、腰の筋肉が緊張し、痛みが生じることがあります。
また、重い物を持ち上げる際に正しい体の使い方をしないと、筋肉に負担がかかり、痛みが生じることがあります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、腰椎(背骨)の間にある椎間板が外側に突出し、神経を圧迫することで腰痛や脚の痛み・痺れを引き起こします。通常は加齢や体重増加、長時間の座り姿勢などが原因となります。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで腰痛や足のしびれを引き起こします。この状態は主に加齢に伴う骨の変性や、骨棘の形成によって発生します。脊柱管が狭くなると、神経の通り道が圧迫され、痛みやしびれが生じることがあります。

関節の問題

腰の関節、特に腰椎の関節に炎症や変性が生じると、腰痛が発生することがあります。変形性関節症や関節リウマチなどがこれに該当します。関節の変性により、関節が不安定になり、痛みを引き起こすことがあります。

姿勢や体の使い方の不適切

不適切な姿勢や体の使い方が腰痛の原因となることがあります。長時間の座りっぱなしや、前かがみの姿勢、重い物を持ち上げる際の不正確な動作などが、腰部に過度のストレスをかけ、痛みを引き起こします。例えば、デスクワーカーが不適切な椅子や机の高さで作業すると、腰に負担がかかります。

整体の効果

整体は、体のバランスを整え、自然治癒力を高めるための治療法です。腰痛に対する整体の効果は次のように分類できます。

筋肉と靭帯の緊張を緩和

 緊張した筋肉や靭帯をリラックスさせることで血流を促進し、これにより、筋肉の柔軟性が向上し、痛みが軽減されます。例えば、腰部の筋肉をマッサージすることで、血流が良くなり、痛みが和らぐことがあります。

骨格の調整

整体では、骨格の歪みやズレを修正することが目的とされています。骨格が正しい位置に戻ることで、神経や血管の圧迫が解消され、腰痛が軽減されることがあります。骨盤や背骨の調整を行い、体のバランスを整えます。例えば、骨盤のズレを矯正することで、腰部への圧力が分散し、痛みが軽減することがあります。

姿勢の改善

整体では、正しい姿勢を習得するためのアドバイスも行われます。姿勢が改善されることで、腰部への負担が軽減され、腰痛の予防につながります。日常生活での姿勢や体の使い方について指導し、腰痛の再発を防ぎます。例えば、デスクワーク中の正しい座り方や、物を持ち上げる際の適切な動作方法を教えることがあります。

ストレッチと運動指導

整体では、腰部の柔軟性を高めるためのストレッチや運動指導も行われます。ストレッチやエクササイズを通じて、筋肉や靭帯の柔軟性を向上させ、腰痛の改善や予防に寄与します。個々の状態に合わせたエクササイズを提案し、腰部の強化や柔軟性を向上させる手助けをします。例えば、腰部の筋力を強化するエクササイズや、筋肉を伸ばすストレッチが含まれます。

ストレスの軽減

 身体的な痛みだけでなく、ストレスや緊張も腰痛の一因となることがあります。整体はリラックス効果があり、ストレスを軽減することで腰痛の改善に寄与します。整体の施術中にはリラックスした環境が提供され、精神的な緊張を解消することができます。ストレスの軽減によって、筋肉の緊張が減少し、腰痛が和らぐことがあります。

まとめ

腰痛は多くの要因によって引き起こされますが、整体はその根本的な原因にアプローチする効果的な治療法の一つです。筋肉や骨格の調整を通じて、痛みの軽減や予防に役立つとされています。ただし、腰痛が続く場合や重度の症状がある場合は、医師の診断を受けることが重要です。整体と併せて、日常生活での姿勢や運動習慣の見直しも、腰痛の予防には欠かせません。腰痛に対する適切な対策を講じることで、より健康的な生活を送ることができるでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

変形性○○

札幌市東区で整体×パーソナルジムをしています「Conditioning Gym CoAbility」です。

変形性股関節症

変形性膝関節症

など、変形性〇〇お悩みの方は多いと思います。
立ち座りで痛い、歩くと痛い、階段の上り下りができない。
長時間歩くことができない。
スポーツや運動などができなくて楽しくない。

年を重ねていくと起こりやすい疾患です。
変形が進行していくと最終的には手術になってしまうのですが、
みなさんは、

「変形している」 = 「痛い」

と思っていませんか?

「変形している」=「痛い」ではない!

今まで、病院でたくさんの変形性〇〇の方をリハビリしてきましたが、
ほとんどの方が、
「変形しているからしょうがない」
と、諦めてしまっている方が多くいました。

たしかに、変形してしまっていることは痛みの原因ではあります。
しかし痛みの原因の”一部”なのです。
世の中には変形していても痛みがない方がいっぱいいます。
実際、私の膝もすでに変形しています。
しかし、痛みはないですしスポーツもできています。
(疲労や使い方次第ではたまに痛みが出てしまうこともありますが…)

変形はもちろん痛みの大きな原因ではありますが、
そのほかにも
筋肉の硬さ
筋肉の弱さ
周囲の関節の状態
普段の姿勢の影響
日常生活リズム
ストレス状態
精神状態
など

痛みの原因となる要素はたくさんあります。
それら複数の原因が相重なって痛みとして出ていることが多いのです。
ですので変形以外の改善できる部分を改善すれば「痛み」としては改善できる可能性は大きくあります。

しかし、変形以外の原因に関しては、一人ひとり違います。
中には、変形がひどくほかの要因を改善しても痛みが取れないこともあるかもしれませんが、
「変形しているからしょうがない」
と諦めてしまっている方は、一度チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか?

当店では、整形外科で15年勤務し、変形性膝関節症、変形性股関節症など多数の患者様をみてきたスタッフが
あなたの悩みに対して全力でサポートします。

ぜひ、一度お越しいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。