外反母趾はもうどうにもならない?当院が考える外反母趾へのアプローチ

「外反母趾だから仕方がない」

「もう変形してしまったから、どうにもならない」

「ひどくなったら手術をするしかない」

外反母趾について、このように考えている方は少なくありません。

実際、当院に来院される方の中にも、外反母趾を改善したくて来院されるわけではないものの、施術中に足の状態についてお話しすると、

「私、外反母趾なんです」

と教えてくださる方がいます。

そして、その多くの方が、

「もうこれは仕方ないと思っています」

とおっしゃいます。

確かに、外反母趾によって骨そのものが変形してしまっている場合、その変形した骨を整体だけで元の形に戻すことはできません。

だからといって、外反母趾に対して何もできないのでしょうか?

私は、そうは思っていません。

外反母趾になった「結果」を完全に元に戻すことが難しくても、なぜ外反母趾になってしまったのかを考えることで、できることはあります。

外反母趾がどのような状態なのか、女性に多い理由や原因については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「外反母趾とは?女性に多い理由と原因について」

外反母趾そのものではなく「なぜなったのか」を考える

外反母趾は、親指が人差し指側へ曲がり、親指の付け根が出っ張ってくる状態です。

外反母趾になる原因は一つではありません。

例えば、

  • 足に合っていない靴
  • つま先への負担が大きい歩き方
  • 立っているときの体重のかけ方
  • 足の筋力
  • 足首などの関節の硬さ
  • 姿勢
  • 股関節や膝の動き
  • 体全体の使い方

など、さまざまな要素が関係している可能性があります。

もちろん、これらのすべてが外反母趾の原因になるわけではありません。

大切なのは、

「この人の場合は、何が外反母趾につながっているのだろう?」

と考えることです。

「外反母趾だから足だけを見る」ではありません

外反母趾になると、どうしても親指や足の形に目がいきます。

しかし、歩くという動作を考えてみると、足の親指だけで歩いているわけではありません。

足首、膝、股関節、骨盤など、体のさまざまな部分が連動して動くことで、体をスムーズに前へ運んでいます。

もし、そのどこかがうまく動かなくなっていれば、別の場所に負担が集中することもあります。

例えば、股関節がうまく使えていないために、足に負担が集中しているかもしれません。

足首の動きが少ないために、歩き方が変わっているかもしれません。

立っているときの姿勢によって、足への体重のかかり方が偏っているかもしれません。

だからこそ、外反母趾だからといって、親指だけを見るのではなく、体全体がどのように動いているのかを見ることが大切だと考えています。

できることと、できないことがあります

ここは、外反母趾でお悩みの方に最初にお伝えしておきたいことです。

できることと、できないことがあります。

すでに骨そのものが大きく変形している場合、その骨の形を整体で元通りにすることはできません。

そのため、

「整体で外反母趾の変形を元に戻します」

とは言えません。

一方で、外反母趾になった背景に、筋肉の使い方や関節の動き、立ち方、歩き方などが関係しているのであれば、そこに対してアプローチすることはできます。

例えば、体の使い方を見直すことで、足の一部分に集中していた負担を減らせる可能性があります。

つまり、変形そのものだけを見るのではなく、変形につながった体の状態を見るということです。

「外反母趾だから、この運動」ではありません

外反母趾に対する運動やストレッチは、インターネットでもたくさん紹介されています。

もちろん、それらが役立つ場合もあります。

しかし、外反母趾の原因が一人ひとり違うのであれば、必要なことも一人ひとり違います。

足の筋力が不足している方と、関節の動きが硬くなっている方では、同じ方法が適しているとは限りません。

歩き方に問題がある方と、靴が大きく影響している方でも違います。

だから当院では、

「外反母趾だから、この運動をしましょう」

と一律に考えるのではなく、

「なぜこの方は外反母趾になったのか」

というところから考えていきます。

外反母趾を諦める前に

外反母趾は、一度変形してしまったら何もできない。

そう思っている方もいるかもしれません。

確かに、変形した骨そのものを元に戻すことには限界があります。

しかし、だからといって、体に対してできることまで何もなくなるわけではありません。

今の状態になった背景を考え、

  • 立ち方
  • 歩き方
  • 筋力
  • 柔軟性
  • 関節の動き
  • 体全体の使い方

などを見直していくことで、できることが見つかる場合があります。

外反母趾を「治す・治さない」だけで考えるのではなく、

「これ以上負担をかけないためには何ができるのか」

「今の体の使い方をどう変えていけばいいのか」

という視点を持つことも大切です。

まとめ

外反母趾の変形そのものを、整体や運動ですべて元に戻せるわけではありません。

しかし、外反母趾になった原因や背景は、人によって異なります。

だからこそ、

外反母趾そのものではなく、「なぜ外反母趾になったのか」を考えること。

当院では、そこを大切にしています。

親指だけを見るのではなく、立ち方や歩き方、足首、膝、股関節など、体全体の動きを確認する。

そして、その方にとって外反母趾につながっている可能性のある部分を一緒に見つけていく。

「もう仕方がない」と諦めている方も、できることが何もないとは限りません。

まずは、自分の外反母趾が**「なぜ起こっているのか」**を考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。